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第二期公開期間:平成24年10月13日〜10月28日
舎利殿特別参拝・鳴龍体験 志納料お一人500円、特別散華付(伽藍参拝料は別途)
※第一期特別公開:平成24年4月1日〜4月30日は無事終了致しました。

12年に一度の舎利殿特別公開【4月1日〜30日】を皆様のご協力の御蔭をもちまして大魔なく無事に終える事ができました。特別御開帳中には1万人を超える多数の篤信者にご入堂頂き、参拝者の皆様は舎利殿に祀られる三国伝来の『仏牙舎利』や『韋駄天』、天井に描かれた『雲龍』へ思い思いにお祈りやお願い事をされ、御縁を大事に結ばれておられました。
そして、音をたてると龍が鳴いている様に聞こえる『鳴き龍』体験をしていただき、一様に興奮して帰られました。また、今回の特別御開帳期間に都合がつかず参拝できなかった方や再度参拝したいという要望が多数寄せられました。
それを受け、今秋【10月13日~28日】に第二期特別御開帳の実施を決定致しました。
今後も皆様と御縁をいただけますように、心より祈念申し上げます。


舎利殿外観.jpg|舎利殿(しゃりでん)
お釈迦様が説法を説かれたお口元付近の骨《仏牙舎利》を安置するお堂。数多くの説法をされた口周りのお骨は仏教では特に重要視されています。寛永十年<一六四二>に京都御所にあった建物が移築されました。内々陣の宝塔内に三国伝来(印度→支那→日本)の仏牙舎利が安置されています。左右には、南宋から請来した月蓋長者像と韋駄天像が祀られ舎利を守護されておられます。お釈迦様の骨《舎利》が盗まれ、それを韋駄天が取り返す謡曲『舎利』のモデルとなったお堂です。現在のコンサートホール等の基となる反響音を重視した作り。お釈迦様の眠りを妨げないよう、通常非公開。


|舎利殿概要
建物(御所より移築):寛永十年<一六四二>
本尊:『仏牙舎利』(請来:寛喜二年<一二三〇>)
脇佛:月蓋長者像・韋駄天像(共に重要文化財)
天井の龍『蟠龍図』:狩野山雪作(正保四年<一六四七>)

|鳴き龍(なきりゅう)
舎利殿の天井に描かれた狩野山雪作『蟠龍図』(正保四年<一六四七>)。堂内で手を叩くと龍が鳴くような不思議な残響音があることから、「鳴龍」と呼ばれています。十二年に一度の辰年に特別公開を行っています。


舎利殿播龍1main.jpg|龍について
龍は吉兆の代表です。また、海や川・天候をあやつる神獣でもあります。
お釈迦様と縁が深く、ご生誕の時には清浄な水でお釈迦様を清め、そして、悟りを開かれた時には屋根となって七日間降雨からお釈迦様をお守りしました。その後、仏法の守護者として神となり、寺院の天井に多く描かれるようになりました。
ご利益は多岐にわたります。邪や厄災を退け守護する力をお持ちですので、あらゆる願い事にご利益がありますが、特に厄災消除・当病平癒・家内安全などにご利益があります。
鯉が川を逆昇り竜門という激流を登りきると龍に成るという伝説があり、これを『登龍門』といいます。転じて出世・栄達をもたらしてくれる神となりました。
昔は農業が経済のほとんどでしたので、干ばつになりますと現在の不景気以上の影響が日本中に広がっていました。龍は天候を制御する力を持っていますので、日本が豊かになるも飢饉になるも龍神様しだいということで五穀豊穣のご利益も龍に願われています。
始皇帝の時代にある女性のお腹に龍が入り、そこから劉邦が生まれたという伝承から英才と子宝のご利益も知られています。
天皇陛下のお顔を「御龍顔」とも言うように天子様を表す姿が龍でもあります。

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